社内SEの資格勉強記録

最近若手から中堅に移行しつつあるIT企業の社内SEが、資格取得までの記録やIT系コンテンツの感想を不定期に綴ります。

【一発合格】ITIL4 ファンデーション合格体験記

はじめに

先日受験したITIL4に無事合格したため、合格までにやったことを記録します。 私自身は社内SEであり、ITガバナンスの知見を深めるために学習しました。 難易度はIPAの資格と比べると易しく、新人SIerにもおすすめの資格です。

ITILとは?

ITILITサービスマネジメントのベストプラクティスを体系化したITシステムのライフサイクルマネジメントに関するガイドラインです。

試験にはITIL v3 (2011 Edtion)とITIL4があり、v3にアジャイル、DevOpsといった要素が加わり、近年のビジネス目線で、顧客や利用者により有益なサービスを提供することを目的としております。 そのためどちらかのみの受験をする方は、ITIL4を受験することをおすすめします。

受験料は48,200円(税込)。

高すぎるので可能であれば会社に費用を負担してもらいましょう。 私は会社が提供しているITIL研修を受講することで無料バウチャーを入手できたので、受験料はかかりませんでした。

やったこと、費やした時間

  1. 入門書で学習(4h)
  2. クラムメディアの問題演習(10h)
  3. 会社提供の研修受講(2日間)

ネットでよく見るping-Tは無料なのですが、ITIL4は未対応のため使いませんでした。 それぞれ順に紹介していきます。(最短で試験に合格したい方は2のみで合格可能です。)

1. 入門書で学習

ITILについて事前知識が皆無だったため、市販の入門書から学習を始めました。 ネットで評判の良かった下記を購入し、ささっと読みました。

https://www.amazon.co.jp/ITIL-はじめの一歩-スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ-最上-千佳子-ebook/dp/B07MXGY4ZCwww.amazon.co.jp

IT企業での活用のみではなく、身の回りの仕事に応用した例が記載されていて初学者にとって「ITILとは何か?」が飲み込みやすかったです。 またアジャイルやリーンといった、ITIL4で新しく追加された内容についてもまとめられており、わかりやすかったです。

2.クラムメディアの問題演習

資格試験対策の問題集を販売しているクラムメディアでITIL4の問題集を購入しました。

クラムメディア | ITIL-FND 資格問題集 - ITIL 問題集

全257問が6,000円(1ヶ月利用権)と少し値が張りますが、ぶっちゃけこれの試験モード(40問ランダム出題)を繰り返し解けば1週間以内に合格水準に達します。 本番試験と形式が同じで、全く同じ問題もいくつか出題されていました。 私は寝る前など空き時間にスマホで進めました。

ただ注意点として、解答ミスが結構多いです。 ランダム出題の試験モードで40問中4問くらいは毎回間違った選択肢を正答と判定されていました。 慣れれば誤りにも気がつくので、それほど大きな問題ではないです。

3. 会社提供の研修受講

公式テキストを用いた研修で、ITILを理解するのに役立ちました。 試験に合格する力とは別物なので、受けて良かったと思います。

結果

合格ラインは40問中26問(65%)で、無事9割とって合格しました。

利用中は間違い多いな・・・と思っていましたが、実際クラムメディアの効果は凄まじかったです。 みなさんのITIL4ファンデーション受験の参考になれば幸いです。